兵庫県宝塚市水道局は25日、市北部の玉瀬浄水場で処理した水道水から病原性原虫「ジアルジア」が検出されたと発表した。生水を飲むと、下痢や腹痛などを起こす可能性があり、市は給水先の西谷地区の1065世帯計3090人に水道水を飲まないよう注意を呼びかけるとともに、給水車10台を出した。市には24日夕、検査機関から検出の連絡があったが、住民への広報は丸1日後で、市は対応の遅れを認めた。国内で同原虫が水道水から検出されたのは極めて珍しいという。【坂口裕彦】
【ことば】ジアルジア 世界中の池や湖、川などの自然界に見られる、ごくありふれた原虫。長さは10〜15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。経口摂取すると、下痢や発熱、吐き気、おう吐などの「ジアルジア症」を引き起こす。潜伏期間は2〜3週間。日本の浄水場では、通常、沈殿や、ろ過、塩素処理で取り除ける。
毎日新聞 2004年12月25日 22時16分
04年12月22日 13:40 |
県有地で270倍のカドミウム/山口 |
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山口県宇部市の県有地から土壌汚染対策法で定める基準値の270倍の鉛と1・8倍のカドミウムが検出されたことが、22日までに県の調査で分かった。
県都市計画課によると、宇部市妻崎開作のバッテリー解体工場跡地約1880平方メートルで、同課が都市計画道路の建設用地として99年6月に買収した。
県環境政策課が今年3月、敷地内の10地点を調査した結果、6地点で鉛などが基準値(いずれも1リットル当たり0・01ミリグラム)を上回った。5地点で最大2・7ミリグラムの鉛、1地点で0・018ミリグラムのカドミウムを検出したという。
同課によると、地下水に影響が出る現場の半径約100メートル以内にある住宅と事業所計18戸は水道水を使用、健康被害の恐れはないとしている。(共同)
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